つくる人の現在地を測る、大規模サーベイが動き出した
AICU Japanが、生成AIを使うクリエイターの制作プロセスや権利意識、制度ニーズを可視化する大規模調査を始めました。チャット式アンケート「AIQ」を採用し、スマホから数分で参加できる設計です。
データは、生成AIのリスク探索と低減に役立てられ、学術研究や政策提言にも活用される方針。現場の悩みや期待が、制度や産業設計に届く回路が動き出しました。
この調査で見えるもの、変えられるもの
可視化の射程
対象は、生成AIに関心のある幅広い「つくる人」。制作フローの実態、著作権やライセンスに対する認識、モデルやツール選好、収益化の課題、倫理・安全に関する態度といった論点が並びます。
単なる利用率ではなく、心理・行動・制度の三層を一体で捉えることで、現場に根ざした打ち手を設計しやすくなります。
活用先とインパクト
集計結果は、AICUと調査協力団体を通じて学術研究・政策提言に展開。現場の声が、透明性や知財保護、教育・助成の枠組みといった制度形成に反映される可能性が高まります。
報道・公式発表でも、開始日や調査方針が明示されています。
チャットで答える新感覚アンケート「AIQ」を採用し、国内最大級の生成AI利用実態調査を実施。参加者には10,000ポイントを付与。
出典: PR TIMES|AICU Japan株式会社
AIQチャット式アンケートの体験フロー
スマホ完結、会話で答える
形式はチャットUI。質問が会話の流れで提示され、タップや短文入力でスムーズに回答できます。
ながら操作でも集中が途切れにくく、回答の負担が低いのが特長です。
- アクセス: AICUの案内ページやSNSから調査リンクへ
- プロファイル: クリエイター種別・利用ツールなどを軽量入力
- 本設問: 制作プロセス、権利認識、制度ニーズ、経済活動など
- 送信: 完了後に10,000 AICUポイントが付与(PRに基づく)
- 速報: 回答者限定の結果速報ページにアクセス可能
開始は2026年2月19日、予定回答数に達し次第終了とされています。Yahoo!ニュースやエキサイトニュースでも告知が確認できます。
設問設計の肝: 「AIにできない価値」をどう測るか
自己認識の13軸
注目は、クリエイターとしての自己認識を測る設問群。意図、責任、文脈、身体性、当事者性、編集力、問いの力、関係性、越境、リスク、物語、ビジョンなどの観点が紹介されています。
これは、単にツール操作の巧拙ではなく、人間固有の価値をどこに見出しているかを分布として捉える試みです。
AIにはできない価値を、クリエイター自身がどこに見出しているかを可視化します。
出典: AICU 公式解説
この観点は、制作現場での役割分担や評価設計、教育カリキュラムの再設計に直結します。効率だけでなく意味づけと関係性の設計まで踏み込める点が、従来調査との大きな違いです。
参加条件・謝礼・信頼性
誰が、どうやって参加できる?
対象は生成AIに興味のある人(クリエイター以外も可)。調査協力として一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)の名が挙がり、信頼性の担保が図られています。
完了者には10,000 AICUポイントが自動付与され、月刊AICUやAmazonギフト券などに交換可能と案内されています。詳細・最新の条件は必ず公式発表をご確認ください。
回答は予定数に達し次第終了。速報ページの公開もアナウンスされています。早めの参加が確実です。
制作現場に効く「読み解き方」と活用ヒント
現場でどう生かす?
集計結果は、チームの役割設計や評価指標のアップデートに役立ちます。例えば、AIで工数短縮が実現している箇所はKPIを納期短縮に、未達の箇所は新規受注や付加価値の定義に置き換えるなど、実装指針に落とせます。
「AIに任せる—人が担う」の境界を、意図/責任/編集力といった軸で明確化することが、品質とスピードの両立に効きます。
- プロセス再設計: 生成→選定→編集→検証→権利確認のループを短周期化
- 権利・透明性: 参照元管理、モデル・ライセンス表記の標準化
- 安全・倫理: 禁則プロンプト、データ最小化、レビュー体制
- スキル開発: プロンプト設計+編集力の二刀流育成
背景トレンド: 普及の加速と成果の二極化
普及は加速、成果は揺れる
国内の生成AI利用は急伸。ICT総研の最新調査では、直近1年での利用経験率が29.0%→54.7%へ上昇したと報告されています。参考。
一方で、企業の効果実感は二極化が進んだとの分析も。PwC Japanは、活用先進層と停滞層の差が固定化する兆しを示しています。2025春レポート / PDF。
制度面では、政府が透明性と知財保護をめぐる議論を加速。指針案や原則の整備が進む流れの中で、現場のデータに基づく提言は一段と重みを増しています。参考解説。
こうした地殻変動の只中で、今回のAICU調査は意思決定の羅針盤になり得ます。
まとめ: データで語ろう。つくる人の未来へ
生成AIの普及は止まりません。だからこそ、直感や雰囲気ではなく、実態データに基づいて語ることが重要です。
AIQでのチャット回答は短時間。あなたの制作現場の知恵や違和感が、リスクを減らし、制度を動かし、次の働き方を形にします。
- 参加する: 公式アナウンスから最新リンクを確認
- 共有する: チームやコミュニティにも展開し、母集団の偏りを減らす
- 使い倒す: 結果速報を読み、プロセス・評価・教育をすぐ更新
「つくる人」の現在地を、次の一歩に変えていきましょう。

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