GPT-6 AstraはCopilot Cowork、Copilot Studio、GitHub Copilotで提供されています。ただし、「Copilot」という名前のすべての画面で、同じ契約・同じ方法で選べるわけではありません。まず、使っている製品と職場・個人のアカウントを確認する必要があります。
Microsoft 365で資料や会議をもとに仕事を進めたいならCowork、業務用エージェントを構築したいならStudio、コード開発ならGitHub Copilotが確認先です。通常のCopilot ChatにAstraの選択欄が見つからないことだけで、設定ミスとは判断できません。
2026年11月6日時点の公式の製品資料をもとに、提供条件を整理しました。有料プランを契約して性能を比べたわけではありません。
製品ごとの確認先
| 製品 | 最初に確認すること |
|---|---|
| Copilot Cowork | 入力欄のModelメニュー、組織が提供するモデル、Coworkへのアクセス |
| Copilot Studio | エージェントの実行方式、モデル一覧、環境の地域・データ移動設定 |
| GitHub Copilot | 対象プラン、クライアントのモデル選択、組織のモデルポリシー |
| Microsoft Foundry | 独自アプリに組み込むためのモデル提供・デプロイ条件 |
Foundryは開発・運用基盤です。AzureのAstra提供発表があることは、Microsoft 365やGitHubの契約にその利用料金が含まれることを意味しません。
Microsoft 365 Copilot:Coworkのモデル選択を見る
Microsoft LearnのCoworkモデル選択ガイドにはGPT 6 Astraが掲載されています。入力欄のModelメニューで選択し、表示される候補は組織が利用可能にしているモデルに依存します。Autoの場合は、利用可能なモデルからCoworkが選びます。
会話にはモデルのバッジが表示されるため、比較するときは実際にどのモデルが応答したかを確認します。また、推論の強さを上げると、速度やクレジット消費も変わります。Astraを比較する場合は、モデル名、推論設定、依頼文、参照資料を記録してください。Autoを選んだ実行なら、会話に表示されたバッジも控えておくと、実際に応答したモデルを後から確かめられます。
同資料ではAstraはOpenAIをサブプロセッサーとして提供されるモデルに分類されています。「Microsoftの製品だから、すべてのモデルが同じ場所で処理される」と推測せず、組織の承認済みモデルとデータの扱いを確認してください。
Copilot Studio:エージェントの種類と地域を区別する
Studioのモデル提供表では、GitHub Copilot harnessで動くエージェント・ワークフロー向けに、GPT-6 Astraは一般提供(GA)の一覧に載っています。日本の欄はGA(cross-geo)です。cross-geoは地域外でデータ処理される可能性があることを示します。
この表を、すべてのStudioエージェントに無条件で当てはめないでください。自分のエージェントが対象の実行方式か、環境の地域と管理者設定が一致するかを確認します。モデルが使えることと、接続先のデータや実行アクションが許可されていることも別です。
GitHub Copilot:対象プランと組織のポリシー
GitHubの2026年9月4日発表では、Astraの対象はPro+、Max、Business、Enterpriseです。VS Code、Copilot CLI、GitHubの画面などのモデル選択から利用でき、発表当時は段階的な提供でした。11月6日に確認したGitHubの現行モデル表でも、Pro+・Max・Business・Enterpriseが対象です。個人用Proでは利用できません。
Business・Enterpriseでは管理者がモデルポリシーを管理します。個人の画面に候補がない場合、アプリの再インストールより先に、利用中のアカウント、割り当てられたプラン、組織の許可を確認してください。
契約が対象でも、エディターの版によって候補が変わります。GitHubの現行表でAstraに示された最小バージョンは、Visual Studio Codeが1.136.1、Visual Studioが17.14.19です。JetBrains・Xcode・Eclipseでは対応ありとされていますが、最小バージョンはTBD(未確定)です。自分の環境に近い製品名の列を確認してください。
Astraが表示されないときの確認順
- 製品名:Cowork、通常のCopilot Chat、Studio、GitHubのどの画面かを記録する。
- アカウント:職場用と個人用を取り違えていないか確認する。
- 契約とアクセス:対象プランや機能へのアクセスがあるか確認する。
- 組織の設定:管理者にモデル名と利用画面を伝え、利用許可・地域条件を照合してもらう。
- 表示条件:対応クライアント、更新状況、提供状況を製品の案内と照らす。
管理者への問い合わせには「製品名/職場または個人/利用画面/表示されるモデル名/エラーの文面」を添えると、契約と設定のどちらを調べるべきか伝わりやすくなります。画面を共有する際は、会話内容や社内ファイル名を必要以上に含めないようにします。
最初の比較は、範囲を決めた依頼で行う
たとえば提案資料づくりなら、最初から「仕事を全部終わらせて」と依頼するより、参照資料と成果物を限定すると結果を評価できます。次は私が書いた依頼例です。架空の資料か、社内で使ってよいと認められた資料に置き換えて試してください。
指定した会議メモと提案書だけを参照し、次回提案の論点を整理してください。成果物は「合意事項・未確認事項・次の作業」の3区分にします。事実には参照した資料名を付け、資料にない条件は推測せず未確認と書いてください。メール送信や共有範囲の変更は行わず、下書きで止めてください。
比較では、根拠の追跡、未確認事項の区別、人が直す時間を記録します。モデルが強力でも、参照先へのアクセスや素材の不足が自動で解決するわけではありません。採点の作り方はAIモデルの業務評価ガイドで確認できます。
