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DMM、動画生成AIで作るショートドラマを独占配信

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AIショートドラマの夜明け、DMMが火蓋を切る

生成AIで映像をつくり、人の手で仕上げる。そんな“ハイブリッド制作”のショートドラマが、ついに大手配信から本格投入される。DMMショートで『サヨナラ港区』が全話独占配信だ。

作品は近未来を舞台にしたSFコメディ。映像素材はすべて生成AIで作られ、編集は人間、セリフは声優がアフレコする。AIのスピードと人の感性を掛け合わせた、新しい映像作法が一般視聴に届くタイミングになった。

「DMMショート」にて、ytvメディアデザイン制作のショート作品「サヨナラ港区」全23話を9月23日(火)18時より独占配信

出典: PR TIMES

“全部AIで作った映像”という話題性だけでなく、どこまで楽しめる品質になっているかが最大の見どころ。新しい制作ガイドライン作りにも踏み込んだ点が、今回の試みを特別なものにしている。

作品紹介『サヨナラ港区』—近未来コメディの新機軸

設定とトーン

舞台は近未来の港区。20歳で“港区女子の訓練”が始まる世界線で、幼馴染を救うために青年が立ち上がる。硬派なSFではなく、社会風刺とポップなテンポを重ねたコメディに仕上げる方向性だ。

構成とフォーマット

全23話のショートドラマとして配信。スマホ視聴に最適化した短尺設計で、一気見できる連続性1話完結の満足度を両立させている。短い尺の中でも、各話に明確な“山”を作る編集が期待される。

  • ジャンル: 近未来SFコメディ
  • 話数: 全23話
  • 見どころ: 生成AIの独特な質感 × 人手編集のテンポ感

制作の舞台裏—生成AI×人の編集が作る“違和感の妙”

AIがつくる、編集が整える

映像パートはすべて生成AIで制作。ただし完成としては出さず、人の手での編集・整音・グレーディングを施して視聴体験を最適化する。AIの“スピード”と“多様性”を取り込み、編集でストーリーの呼吸を整えるのが肝だ。

映像素材を全て生成AIで制作し、人間の手による編集とセリフは声優によるアフレコ、効果音・音楽は通常のドラマ・アニメと同様の制作手法

出典: CodeCamp Trends

この“違和感の妙”はショートドラマと相性がいい。短いからこそ、記憶に残るビジュアルが効く。過剰な説明を削ぎ、一発で伝わるショットを積み上げる構造は、生成AIの出力幅と好相性だ。

独自ガイドライン—プロンプト管理と倫理設計

実在人物の不使用、類似性の排除

制作では、実在人物の名前をプロンプトに使わないなど、倫理的ガイドラインが明示されている。似通った生成キャラクターが偶発的に生まれるリスクにも配慮し、類似性の検知と排除を徹底する姿勢だ。

実在人物の名前をプロンプトに使用しない、生成キャラクターの類似性排除など倫理的ガイドライン

出典: CodeCamp Trends

また、プロンプトの記録・版管理は再現性と責任の要。生成過程のログ化は、クリエイティブの透明性を高めるだけでなく、トラブル時の再生成や修正の迅速化にも効く。ここが“商用運用の要点”だ。

  • 禁止事項の明確化: 実在名・商標・センシティブ要素の扱い
  • 再現性の確保: プロンプトとシード、バージョンの記録
  • 品質ゲート: 顔・手・文字・時間整合のチェックリスト

視聴のしかた—DMMショートで全話イッキ見

配信情報と視聴条件

9/23 18時からDMMショートで全話独占配信。視聴はDMM TV経由で、DMMプレミアムが必要。スマホでもPCでも軽快に観られる。

「DMMショート」では本作を9月23日(火)18時より全話独占配信

出典: PR TIMES

さらに、14日間無料トライアル中でも視聴可能。いったん試してから継続判断できるのは、短尺作品との相性がいい。

作品は…DMMプレミアム会員への登録により視聴可能で14日間無料トライアル中でも視聴できる

出典: CodeCamp Trends

  • 配信: DMMショート(DMM TV内)
  • 開始: 9/23(火) 18:00
  • 要件: DMMプレミアム会員

実装ノウハウ—ショートドラマ制作ワークフロー

プロトタイプから本番まで

生成AIでショートドラマを作るなら、プロンプト設計とショット分解が生命線。脚本から“絵で伝える要素”だけを抽出し、1ショット=1目的でプロンプトを書く。

  • プリプロ: ログライン→ビートシート→ショットリスト→アート基調
  • 生成: キャラ一貫性、光源・時間帯、レンズ感の固定
  • 編集: カットダウン→整音→VOアフレコ→BGM/SE→カラー
  • 検品: 顔・手・唇同期、物語整合性、字幕の可読性

現実的には“80点を最速で量産”し、編集で90点へ持ち上げるのが勝ち筋。ミス探しに時間をかけるより、良いショットを積むほうが全体の説得力は上がる。

業界インパクト—短尺×生成AIがもたらす地殻変動

“作るコスト”の概念が変わる

AI生成の導入で、短尺映像の試作と反復が容易になる。少人数での検証が当たり前になり、ヒットの兆しを掴んでから投資を厚くする運用が可能だ。

同時に、倫理と透明性が競争力の源泉になる。DMMが示したガイドラインのように、プロンプトの責任と再現性を担保できる制作体制が、配信プラットフォームとの信頼を生む。

  • 制作面: 試作→検証→量産のサイクル短縮
  • 配信面: 独占配信で話題化と回遊を促進
  • 法務・倫理: 権利・類似性・説明責任の標準化

まとめ—“作れる時代”の次は“見られる品質へ”

『サヨナラ港区』は、AIで作るだけでなく、人が仕上げることで“見られる品質”に乗せた。プロンプトの記録、実在名の不使用、類似排除など、運用のルール作りにも踏み込んでいる。

9/23からDMMショートで全話配信。まずは一気見して、AI質感×人の編集がどんな化学反応を起こすか確かめてほしい。ここから先、短尺ドラマの作り方と観られ方は、静かに、しかし確実に変わっていく。

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