メールや報告書、ブログ記事を出す前の見直しは、思ったより時間を取られます。誤字を探すだけならAIチャットでも手伝えますが、社内の表記ルールに合わせたい、毎回同じ基準で確認したいとなると、校正専用のツールが候補に入ってきます。
この記事では、文賢、Shodo、Typoless、Just Right!の4つの校正ツールと、ChatGPTなどの汎用AIを、料金・使う場所・支払い条件で比べます。先に結論を書くと、まず無料で試すならShodo、表現の提案やチェックリストを使って推敲まで1人で進めたいなら文賢、Wordや社外向けの文書まで同じ基準で確認したいならTypoless、Windowsで買い切りのソフトを使いたいならJust Right!が候補です。
最終確認:2026年11月4日。各社の公式サイトとヘルプを照合した比較で、当サイトで4つの有料プランを同じ文章で実機検証したものではありません。料金は税込表示です。文賢の紹介にはアフィリエイト広告(A8.net)を含みます。
先に結論:使う場所と、基準をそろえたいかで選ぶ
| ツール | 向いている人 | 個人向けの料金(税込) | 無料で試す方法 | 使える場所 |
|---|---|---|---|---|
| 文賢 | 推敲や表現の見直しまで1人で進めたい人 | パーソナル 月1,650円(年払い)/月1,980円(月払い) | 14日間の無料トライアル(終了時に自動で有料へ) | ブラウザ、Chrome拡張機能 |
| Shodo | まず無料で試したい人 | ベーシック 無料/プレミアム 月1,000円 | 無料プランあり。有料プランは14日間のトライアル | ブラウザ。プレミアム以上でWord・Googleドキュメント・ブラウザ拡張機能 |
| Typoless | 表記の基準や炎上リスクまで確認したい人 | スタンダード 月2,200円/プレミアム 月5,500円 | 14日間の無料トライアル(法人向けは30日間) | ブラウザ、Outlook。プレミアム以上でWord・Excel・Googleドキュメント |
| Just Right!7 Pro | Windowsで買い切りのソフトを使いたい人 | 51,700円(ダウンロード版) | 体験版は法人向けの案内のみ | Windows、Word・Excel・Outlook・PowerPoint |
| ChatGPTなどの汎用AI | たまに短い文章を整えたい人 | 無料プランあり | そのまま試せる | ブラウザ、アプリ |
比べる前に決めておきたい3つのこと
- どこで書いた文章を直すか:ブラウザに貼り付けて確認すれば足りるのか、WordやGmail、Googleドキュメントの中で直したいのか。対応する場所はツールとプランで大きく違います。
- 基準をそろえる必要があるか:自分の文章を読みやすくしたいだけなのか、会社やチームの表記ルールを辞書に登録して全員で同じように確認したいのか。
- 試したあとの支払い:無料トライアルが終わると自動で有料に移るものがあります。月払いか年払いか、解約の手順も先に確認しておくと安心です。
文賢:推敲や表現の見直しまで1人で進めたい人向け
文賢は、誤字脱字や表記の確認に加えて、表現の提案やチェックリストを使って文章を見直すツールです。公式の申込ページによると、2つのプランに共通してAIアシスト、ルールに沿った校正、表現の提案、チェックリストなどの機能があり、違いは利用人数、独自に作れる辞書の数、共有や管理の機能です。公式ヘルプでは、Chrome拡張機能や、Gmailで送信前に文章を確認する拡張機能も案内されています。
| プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | 主な違い |
|---|---|---|---|
| パーソナル(1名のみ) | 1,650円 | 1,980円 | 独自の辞書は5つまで |
| ビジネスチーム(1名〜、1名あたり) | 2,750円 | 3,300円 | 辞書15個、辞書の共有、ユーザー管理、個人情報の自動マスキング |
新規契約では14日間の無料トライアルがあり、選んだプランの全機能を使えます。無料トライアルの公式ヘルプによると、トライアル中に解約しなければ自動で本契約に移り、終了と同時に登録したクレジットカードで初回の決済が行われます。終了の3日前と1日前にはお知らせのメールが届きます。
文賢は2026年8月31日で旧プランのライセンス販売を終えていて、ネット上には旧プランの料金(月2,178円〜)を紹介した記事も残っています。申し込む前に、公式ページの金額を確認してください。
私は、ブログやメールマガジン、社外向けのお知らせなど、自分の文章を自分で仕上げる人にはパーソナルが合うと考えます。辞書の共有やユーザー管理はビジネスチームだけの機能なので、チームで同じ基準を使うなら最初からこちらを選びます。
Shodo:無料プランから試せる
Shodoは、無料のベーシックプランから使える校正サービスです。料金ページによると、ベーシックは1回1万文字まで校正でき、生成AIによる校正には週ごとの上限があります。プレミアム(月1,000円)にすると1回4万文字まで広がり、ブラウザ拡張機能、Wordのアドイン、Googleドキュメントのアドオン、表記ゆれの自動チェック、日付と曜日のずれの検出などが使えるようになります。
さらに上のMax(月5,000円)は、背景情報を踏まえたAI校閲とPDFの校正に対応します。3名以上で使うビジネス(1名あたり月2,000円)もあります。有料プランには14日間の無料トライアルがありますが、使えるのは1回だけです。公式のFAQでは、無料・有料どちらのプランでも、入力した文章をAIの学習に使わないと説明されています。
無料のまま普段の文章で試せるので、校正ツールが自分に合うかを確かめる最初の1本に向いています。
Typoless:表記の基準や炎上リスクまで確認したい人向け
Typolessは、朝日新聞社が提供する校正サービスです。料金ページには個人向けと法人向けのプランがあり、個人向けはスタンダード(月2,200円)、プレミアム(月5,500円)、プレミアム+Plus(月7,700円)の3つです。どのプランも校正回数は無制限で、1回に校正できる文字数が5万・10万・20万文字と増えていきます。
スタンダードでも炎上リスクのチェックとOutlookのアドインが使えます。21万件を超えるルール辞書、カスタム辞書、Word・Excelのアドイン、Googleドキュメントのアドオンはプレミアムから、PDFの校正やPowerPointのアドイン、ブラウザ拡張機能はプレミアム+Plusからです。個人向けは14日間、法人向けは30日間の無料トライアルがあります。法人向けは1IDあたり月4,950円からで、5IDから契約できます。
料金はほかより高めですが、社外に出す文章で表記の基準をそろえたい人や、Wordで作った文書をそのまま確認したい人には、プレミアム以上の機能が役に立ちます。
Just Right!:Windowsで買い切りのソフトを使いたい人向け
Just Right!7 Proは、ジャストシステムのWindows向け校正ソフトです。価格ページによると、個人向けはダウンロード版のみで51,700円です。月額料金ではなく、ソフトを購入する形です。動作環境はWindows 11/10で、Word・Excel・Outlook・PowerPointのアドインとして使えます。
月額のサービスを増やしたくない人や、Windowsのパソコンで同じソフトを長く使いたい人に向いています。一方で、Macには対応しておらず、価格ページで案内されている30日間の体験版は法人向けです。動作環境のページにはAI機能の記載がないので、AIによる言い換えの提案を重視する場合は、ほかのツールと比べてから選んでください。
ChatGPTなどの汎用AIで済むケース
たまにメールや短い文章を整えるだけなら、ChatGPTやClaude、Geminiなどの汎用AIに「誤字と分かりにくい表現を指摘して。直した箇所は一覧にして」と頼む方法もあります。無料プランでも試せます。依頼文の例はコピーして使える依頼文20種も参考にしてください。
ただし、汎用AIは頼み方によって指摘の基準が変わり、意味まで書き換えてしまうことがあります。会社の表記ルールを毎回同じように当てたい、数字や固有名詞を勝手に変えられたくない、という場合は校正専用のツールが向いています。仕事の文章を入れる前には、各サービスのデータの扱いと設定も確認しておきましょう。
迷ったら、同じ文章で2つ試す
無料で使えるShodoと、気になる有料ツールの無料トライアルを1つ選び、同じ文章を入れて比べるのが早いです。試す文章には、わざと間違いを入れておくと違いが分かりやすくなります。
本日はお忙しいところ、ご参加頂きありがとうございました。 次回の打ち合せは11月12日(火)の15時からを予定しております。 資料は前日までに共有させて頂きます。 ご不明な点がありましたら、お気軽にお問合せください。
この文章には、「11月12日(火)」という日付と曜日のずれ(2026年11月12日は木曜日)、「打ち合せ」「お問合せ」の送りがなの揺れ、ひらがなで書くことが多い「頂き」が入っています。どこまで指摘されるか、直した理由が説明されるか、自分の会社の書き方に合わせて設定できるかを見てください。
まとめ:まず無料で試し、基準をそろえたくなったら専用ツールへ
- まず無料で試すなら、Shodoのベーシック
- 表現の提案やチェックリストで推敲まで進めたい個人なら、文賢のパーソナル
- Wordや社外向けの文書を同じ基準で確認したいなら、Typolessのプレミアム以上
- Windowsで買い切りのソフトを使いたいなら、Just Right!7 Pro
- たまに短い文章を整えるだけなら、汎用AI
有料プランの無料トライアルには、期間内に解約しないと有料に移るものがあります。文賢はトライアル終了と同時にカード決済が行われるので、試すだけのつもりなら終了日を予定に入れておきましょう。
