AIスライド作成ツール5つを比較|PowerPoint出力・料金・支払い条件で選ぶ

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AIで作ったスライドのイメージ図

営業資料や社内報告のたびに、白紙のスライドから構成を考えるのは時間がかかります。AIでスライドを作れるツールは増えましたが、比べてみると「どこで仕上げるか」がかなり違います。PowerPointで提出したいのか、Googleスライドで共有したいのか、URLで見せれば足りるのかで、向くツールが変わります。

この記事では、イルシル、Gamma、Canva、PowerPointのCopilot、GeminiのCanvasの5つを、料金・書き出し形式・支払い条件で比べます。先に結論を書くと、すでにMicrosoft 365やGoogleのAIプランを契約している人は、まず手元の機能で足りるかを確かめるのが近道です。日本語のメモからPowerPoint提出用の資料を毎週のように作るなら、専用ツールのイルシルを検討する価値があります。

最終確認:2026年11月3日。各社の公式サイトとヘルプを照合した比較で、当サイトで5つの有料プランを同じ条件で実機検証したものではありません。料金の税込・税抜は各社の表示に合わせています。イルシルの紹介にはアフィリエイト広告(A8.net)を含みます。

目次

先に結論:仕上げる場所で選ぶ

ツール 向いている人 有料プランの目安 PowerPoint形式
イルシル 日本語のメモや議事録から、PowerPoint提出用の資料を作る人 パーソナル 月1,848円/パーソナルプラス 年66,000円(税込) 有料プランで書き出し可(無料は不可)
Gamma まず無料で試したい人、Webページのように共有したい人 Plus 年17,280円(月あたり1,440円) 無料プランでも書き出し可
Canva 写真や図版を多く使う人、チームでデザインをそろえたい人 Canvaプロ 年11,800円 ダウンロード可
PowerPointのCopilot すでにMicrosoft 365 Personal/Familyなどを使っている人 Microsoft 365 Personal 年21,300円(Officeアプリ込み) PowerPointで直接作成
GeminiのCanvas Googleスライドで仕上げる人 Google AI Pro 月2,900円(使用量上限が増える) Googleスライド・PDFへ書き出し

料金は契約の中身がそろっていない点に注意してください。Microsoft 365はWordやExcelを含む料金、Google AI Proは5TBの保存容量を含む料金です。スライド作成だけに払う金額として比べると、専用ツールが割高に見えることがあります。

比べる前に決めておきたい3つのこと

ツールの評判を見る前に、次の3点を決めておくと候補がすぐ絞れます。

  • 最終的なファイル形式:取引先や社内にPowerPointで渡すのか、Googleスライドで共有するのか、URLで見せればよいのか。
  • 月に作る枚数:AI生成の回数や枚数には、どのツールにも上限があります。月1〜2本なのか、毎週数本なのかで必要なプランが変わります。
  • 支払い方:月払いで試せるか、年払いのみか。年払いのみのプランは、途中でやめても返金されない場合があります。

イルシル:日本語の資料をPowerPointで仕上げたい人向け

イルシルは、テーマやメモ、議事録などのテキストを入力すると、AIがスライドの枚数と順序を決め、見出し・本文・デザインまで作るサービスです。公式サイトでは、入力する文章が整っていなくてもよいと説明されています。PDFや画像を参照させる機能は有料プランで使えます。

作った資料はPPTX形式で書き出してPowerPointで編集できますが、書き出しは有料プランのみです。無料のフリープランはAIデザイン生成が月3枚までで、外部データ出力はありません。対応ブラウザはGoogle ChromeとMicrosoft Edgeで、Safariは現在対応していません。

プラン 料金(税込) AIデザイン生成 書き出し
フリー 無料 月3枚 なし
パーソナル 月1,848円 月40枚 PDF・PowerPoint
パーソナルプラス 年66,000円(年払いのみ) 月200枚 PDF・PowerPoint
法人 要相談 1人あたり月500枚 PDF・PowerPoint

パーソナルプラスでは、AIデザイン生成が月200枚に増えるほか、よく使うスライドや図を保存して使い回すライブラリ機能と、メンバー招待(招待ごとに追加料金)が使えます。パーソナルプラスの公式ページでは、1本の資料を10〜20枚とすると月10〜20本分にあたると説明されています。

注意したいのは支払い条件です。パーソナルプラスは年66,000円の一括前払いで、月払いはありません。1年ごとの自動更新で、購入後に自己都合で解約しても返金はされません。3日間の無料トライアルは年契約の新規申込が条件で、期間内に解約しなければ有料プランへ移ります。

私は、日本語の提案書や報告資料を毎週のように作り、PowerPointで提出する必要がある人なら、パーソナルプラスの枚数が生きると考えます。月に数本なら、まず月払いのパーソナル(月40枚)で、自分の資料が崩れずに書き出せるかを確かめてからでも遅くありません。

Gamma:無料で書き出しまで試せる

Gammaは、プロンプトからプレゼンテーションやドキュメント、Webページを作れるサービスで、日本語の料金ページも用意されています。無料プランでも登録時に400クレジットが付き、1回のプロンプトで最大10枚のスライドを作れます。PDF・PPTX・PNG・Googleスライドへの書き出しも無料プランに含まれています。

有料のPlusは年額請求で1人年17,280円(月あたり1,440円)で、毎月1,500クレジット、1回で最大100枚まで作れます。Proは年30,000円(月あたり2,500円)で毎月4,000クレジットです。料金ページには、地域によって税金が加算される場合があると書かれています。

無料のまま書き出しまで試せるのが強みです。ただし「Gammaのロゴの削除」はPlusの特典として挙げられているので、無料プランで作った資料にはロゴが入る前提で考えておくのが安全です。社外に出す資料に使うなら、有料プランが前提になります。

Canva:写真や図版の多い資料、チームのデザイン統一に

Canvaは、テンプレートや素材からデザインを作るサービスです。Canva AIにプロンプトを入力して、プレゼンテーションの案を作る機能があります。作った資料はPowerPoint形式でダウンロードできます。

料金ページによると、Canvaプロは1人年11,800円、Canvaビジネスは1人年18,800円です。AI機能の利用枠は、無料版と比べてプロが10倍、ビジネスが20倍と案内されていますが、具体的な回数は書かれていません。

Canvaはスライド専用ではなく、SNS画像やチラシも同じ場所で作れます。すでにほかのデザインをCanvaで作っている人や、チームでテンプレートをそろえている人には自然な選択です。

PowerPointのCopilot:Microsoft 365をすでに使っている人

PowerPointのCopilotは、画面右下のCopilotアイコンからチャットを開き、作りたいプレゼンテーションを説明すると、内容を作ってスライドにまとめます。対象者や長さ、デザインの方向性を聞き返されることもあります。Wordの文書から作ることもでき、公式ヘルプでは24MB未満のWord文書で最もうまく動作すると説明されています。

個人向けでは、Microsoft 365のPersonal(年21,300円/月2,130円)、Family(年27,400円)、Premium(年32,000円)で使えます。公式の比較表では、PowerPointのCopilotの利用量はPersonalとFamilyよりPremiumのほうが広く設定されています。Microsoft 365 BasicにはAI機能が含まれません。会社のアカウントでは、契約内容や組織の設定によってCopilotが表示されないことがあります。

最初からPowerPointで作るので、書き出しで崩れる心配がないのが一番の利点です。WordやExcelもあわせて使うなら、スライド作成のためだけに別のツールを契約する前に、まずここで試すのが合理的です。

GeminiのCanvas:Googleスライドで仕上げる人

Googleで日本語のスライドをまとめて作るなら、Geminiアプリの「Canvas」が分かりやすい方法です。gemini.google.comでCanvasを選び、「…に関するスライドプレゼンテーションを作成して」のように頼みます。公式ヘルプ(英語版)によると、Canvasの右上にある共有とエクスポートのメニューからGoogleスライドに書き出せるほか、PDFでも書き出せます。利用にはGeminiアプリへのログインが必要で、18歳以上が対象です。

Googleスライドの画面の中でGeminiにスライドを作らせる機能もありますが、公式ヘルプでは一度に1枚のみ、現在はパソコンで英語のみの対応です。日本語の資料を何枚もまとめて作るなら、今のところCanvasのほうが向いています。

Google AI Pro(月2,900円)にすると、Geminiアプリの使用量上限がプランなしの4倍になります。既存のGoogleスライドをまとめて直したい場合は、GeminiでGoogleスライドを一括編集する使い方も参考にしてください。

迷ったら、同じメモで2つだけ試す

5つ全部を試す必要はありません。今使っている環境のツール(Microsoft 365ならCopilot、GoogleならGemini)と、気になる専用ツールを1つ選び、同じメモを入れて比べるのが早いです。

試すときは、実際の業務に近い内容にします。たとえば次のようなメモです。

テーマ:来期の問い合わせ対応の改善案
対象:部内の定例会(10分)
現状:問い合わせは月約300件。一次回答まで平均2営業日
課題:同じ質問が多い。担当者ごとに回答がばらつく
提案:よくある質問ページの整備、回答テンプレートの共有
目標:2027年3月末までに一次回答を1営業日以内に

生成されたら、次の4点を見ます。

  1. 「月約300件」「2営業日」「2027年3月末」などの数字や期限が、そのまま残っているか
  2. メモにない事実(効果の数字や他社の事例など)が足されていないか
  3. PowerPointやGoogleスライドに書き出したとき、文字のはみ出しやフォントの置き換えがないか
  4. 修正を頼んだとき、直したい部分だけが変わるか

AIが作るスライドは見た目が整っている分、数字の書き換えや根拠のない補足に気づきにくくなります。デザインを比べる前に、中身が変わっていないかを確認するのがおすすめです。

まとめ:契約中の機能で足りるか確かめてから選ぶ

  • Microsoft 365を使っているなら、まずPowerPointのCopilot
  • Googleスライドで仕上げるなら、GeminiのCanvas
  • 無料で書き出しまで試したいなら、Gamma
  • 写真や図版、チームのデザイン統一を重視するなら、Canva
  • 日本語のメモから提出用のPowerPoint資料を頻繁に作るなら、イルシル

イルシルのパーソナルプラスは年払いのみで、購入後の返金がありません。使う頻度がまだ読めない場合は、月払いのパーソナルで書き出しの品質を確かめてから切り替えると、無駄な出費を避けられます。

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