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AMDがMI455/MI440XとRyzen AI 400を披露:OpenAIが語る“次の計算需要”

目次

AIは“計算”で勝つ—AMDが投じた三枚のカード

データセンターオンプレ環境、そしてAI PC
AMDはこの三領域に同時にアクセルを踏み込みました。
発表の軸は、MI400世代の新GPU「MI455」「MI440X」と、NPUを強化した「Ryzen AI 400」。

ステージにはOpenAIのGreg Brockman氏も登場。
巨大化するモデルと“計算需要”の現実を、率直に語りました。
AIはアルゴリズムの勝負であると同時に、計算インフラの戦い。この構図がより鮮明になりました。

CES 2026のハイライト

発表の全体像

  • Instinct MI455:次世代大規模トレーニング/推論向けの中核。メディアではMI455/MI455Xの表記が混在。
  • Instinct MI440X:既存インフラに載せやすい構成を意識。オンプレや汎用データセンター向け。
  • Ryzen AI 400:NPU最大60TOPSクラスのAI PCプラットフォーム。開発コード名はGorgon Point。

同時に、ラックレベルの参照設計やエコシステム連携も強調。
「AIをあらゆる場所へ」というAMDの意志が、製品線で具体化しています。

「AMDはCES 2026で次世代モバイルCPU『Ryzen AI 400』を発表。AI処理は最大60TOPSに。」
出典:ZDNET Japan

MI455とMI440X:巨大クラスタと企業内推論の二極化

MI455は超大規模クラスタのための“エンジン”。
製造プロセスやHBM世代の進化が話題になり、ラック単位でのスケールを狙います。
モデルのパラメータが増え続けるなか、帯域・メモリ・電力の総合設計が鍵です。

対してMI440Xは、既存のデータセンターやオンプレに馴染む“実装解”。
大規模学習はクラウドに任せ、企業内の微調整や推論を確実に回す用途を想定。
二極化するAI基盤の、もう一つの現実解を提示しています。

「MI455は2nm/3nmやHBM4などが語られた。MI440Xは『既存インフラに統合しやすい8-GPU構成』で、企業内で学習・微調整・推論まで回せる設計。」
出典:SecondWave(note)

「MI455Xは前世代と比べ性能が10倍向上と報じられた。HELIOSラックは最大数エクサ級の能力に到達する構成が示された。」
出典:mashdigi

Ryzen AI 400が変えるAI PCの地平

Ryzen AI 400は、NPU強化で“日常のAI”を現実にします。
カメラ処理、音声処理、生成タスクの軽量推論などを、クラウドに頼らずローカルで実行。
遅延とコスト、プライバシーの三立を狙います。

最大60TOPS級のNPUは、GPUやCPUを塞がずにAIを回せるのが実利。
バッテリー持ちや静音性の面でも、ユーザー体験が一段上がります。
生成AIの“常時オン”運用に、PCが現実的になってきました。

「『Ryzen AI 400シリーズ』が発表。搭載PCは2026年Q1から順次登場し、NPUは最大60TOPSクラス。」
出典:ITmedia PC USER

OpenAIが示した“次の計算需要”

OpenAIのGreg Brockman氏は、AIの進化に伴う計算需要の爆発を強調。
モデル能力の線形拡張ではなく、データ、最適化、並列化の総合革新が必要だと示唆しました。
そこで鍵になるのが、競争と多様性をもたらす新しいアクセラレータです。

AMDのLisa Su氏は、世界のコンピューティング能力を大きく引き上げる必要性を再三強調。
ヨタスケールの議論が、いよいよ現実味を帯びてきました。
OpenAI×AMDの連携は、その加速装置になります。

「OpenAIのグレッグ・ブロックマンが登壇。AMDのAIアクセラレータ分野での挑戦に信頼性を与えた。」
出典:BigGo ファイナンス

「世界の演算能力はゼタからヨタへ拡大すると見込む。『ヨタ・スケールAIインフラ』を提唱。」
出典:Yahoo!ニュース(ビジネス+IT)

導入シナリオと使い方:現場が“いま”できること

企業内推論・微調整(MI440X)

  • 既存ラックへの増設:電力・冷却・ネットワークのボトルネックを点検し、段階的に導入。
  • モデル境界の設計:機密データはオンプレ推論、一般用途はクラウド大規模モデルと役割分担。
  • サービサビリティ重視:8-GPUノード単位でSLAを定義し、可用性とコストを両立。

巨大クラスタ連携(MI455)

  • ハイブリッド学習:基盤モデルの前段学習はクラウドの超大規模、最終微調整を自社データセンターで。
  • スループット最適化:データローディング、チェックポイント、再現性の運用基盤を先行整備。

AI PCの業務適用(Ryzen AI 400)

  • ローカル推論の標準化:会議要約、ノイズ除去、翻訳、画像生成の軽量モデルを端末常駐に。
  • プライバシーバイデザイン:端末内処理を基本に、アップロード前の匿名化・フィルタリングを自動化。

技術の要点と現実的な課題

HBM世代の更新、プロセスの微細化、リンク技術の強化。
これらは性能を押し上げる一方で、電力・冷却・供給の難易度を上げます。
サプライチェーンを含む全体最適が不可欠です。

「ボトルネックは『一つではない』。電力やメモリ、製造能力を同時並行で積む必要がある。」
出典:SecondWave(note)

媒体によってはMI455/MI455Xの表記が混在。
仕様は今後の正式資料を基に評価するのが妥当です。
導入側は、電力枠と冷却メモリ容量と帯域ネットワーク設計を最優先で詰めましょう。

エコシステムと開発者体験

AMDはROCmやパートナー連携で、開発者体験の底上げを続けています。
ハードの更新だけでなく、ソフトウェア最適化とツール群の成熟が、TCOと開発速度を左右します。

「AMDはクライアント、グラフィックス、ソフトウェア分野におけるAIリーダーシップを拡大。」
出典:AMD プレスリリース

フレームワーク互換や最適化レシピの整備状況を、事前PoCで必ず確認。
“動く”と“回る”のギャップを早期に潰すのが、成功の分水嶺です。

まとめ:AI基盤の二極化を前提に、いま決めること

巨大クラスタと企業内推論。
この二極化は当面続きます。
MI455/MI440XとRyzen AI 400で、AMDは両極を橋渡ししました。

いま決めるべきは、どこで学習し、どこで推論するかの境界と運用設計。
計算、電力、データ、プライバシーを一枚絵で見て、段階的にロードマップを引きましょう。
次の計算需要に先回りする組織が、AIの実装速度で市場を引き離します。

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