MENU

法人向け生成AI活用ツール「ELYZA Works」、外部サービス連携機能を提供開始

目次

最新を取り込み続ける業務AIへ

ELYZAが「ELYZA Works」に外部サービス連携を追加し、業務AIアプリがクラウドストレージの最新ファイルをそのまま参照できるようになりました。まずはMicrosoft SharePointからの対応です。

ポイントは、ファイルが更新されるたびにアプリ側が自動で最新を見に行くことです。再アップロードの手間がなくなり、RAG型の回答や自動生成ドキュメントに常に新しい社内情報が反映されます。

この発表はプレスリリースや業界メディアで確認でき、今後はGoogleドライブやBoxなどへの拡大予定も伝えられています。企業の運用現場に直結するアップデートと言えます。

何が変わるのか:外部サービス連携の要点

今回の連携は、クラウド上の「参照先」を業務AIアプリに直接結び、更新を自動反映する仕組みです。社内のナレッジ、規程、提案書、Q&Aデータなどが「いつの間にか古い」問題を実務で解消します。

  • 初期対応:Microsoft SharePointのドキュメントを参照可能
  • 自動同期:ファイル更新があればAIアプリの出力に即時反映
  • 運用効率:再アップロードや再学習の手順を削減
  • 拡張予定:Googleドライブ、Boxなどに順次対応を拡大

クラウドストレージなどの外部サービスと連携し、その最新情報を業務AIアプリに自動反映させる新機能の提供を開始PR TIMES

外部サービス上のファイルが更新されると、業務AIアプリは自動的に最新の情報を参照して出力を生成するため、再アップロードは不要Impress Cloud Watch

月額利用料やセキュリティ面の言及も公式発表にあります。大手や官公庁レベルでの利用に耐える設計が前提であり、現場導入のハードルを下げつつ、信頼性を確保しています。

はじめての連携設定ガイド(SharePoint編)

導入は難しくありません。社内のMicrosoft 365環境とELYZA Worksの管理権限を準備し、スコープを決めて接続するだけです。

  • 前提整理:対象となるSharePointサイト、ドキュメントライブラリ、アクセス権を確認します。参照範囲は業務単位で絞るのが安全です。
  • 接続設定:ELYZA Worksの管理画面から外部サービス連携を選び、Microsoftアカウントで認証します。必要な同意を確認のうえ接続します。
  • 参照先の選択:ライブラリまたは特定フォルダを選び、AIアプリの「参照元データ」として登録します。命名規則を決めておくと運用が楽になります。
  • アプリ側の紐づけ:既存の業務AIアプリに参照元を割り当てます。RAGやテンプレート生成のステップで優先参照されるように設定します。
  • 動作テスト:SharePoint側のファイルを更新し、アプリ出力が新内容を反映するかを確認します。再アップロードを行わずに差分反映されるかをチェックします。
  • 運用ルール:更新頻度が高いチームは文書の版管理と承認フローを明確化します。参照範囲の見直し日や棚卸し手順を決めると継続的に健全化できます。

最初は限定的なフォルダから始め、効果と安全性を確認して段階的に拡大するのがおすすめです。トライアルグループでのフィードバック収集が成功の近道です。

使いどころの設計図:RAGと活用シーン

これまでの「資料を都度アップロードしてRAGを再調整」という手間が、参照先の常時最新化でほぼ不要になります。RAGの焦点は「どの場所を何のために参照するか」という設計に移ります。

  • 社内FAQ・規程回答:人事・総務の手続きや出張規程をSharePointの最新ドキュメントから回答
  • 契約・法務テンプレート:条項ひな型やガイドラインの最新版を参照してドラフトを自動生成
  • 営業提案作成:製品仕様書や導入事例の最新PDFを引き、提案骨子や見積根拠を提示
  • IR・広報文案:公開資料の更新を即時反映し、記述の整合性と鮮度を維持

RAGの利点は「正確な文脈へのアンカー」です。参照面が最新であれば、根拠の提示や引用の整合が保たれます。検索ヒットの質と権限コントロールが、現場品質の差になります。

これにより、ナレッジ運用チームは「どの文書群を正とするか」のガバナンスに注力できます。アプリ個別の微調整よりも、情報源の健全性が成果を左右します。

セキュリティとガバナンス:現場導入の勘所

公式発表では、金融大手や官公庁レベルの高度なセキュリティに対応する旨が示されています。もっとも、各社のリスクプロファイルに合わせた運用ガイドの策定は不可欠です。

  • 最小権限の原則:参照範囲を業務単位で限定し、機微情報を含むライブラリは段階導入に留めます。
  • 情報分類の徹底:社外秘や個人情報を含む文書はラベルや格納場所で明確に分離し、AIアプリの参照対象から外す運用を定義します。
  • 変更管理と監査:文書の更新フロー、承認者、変更履歴を明確化し、AI出力のサンプリング監査を定例化します。
  • プロンプト衛生:根拠提示や引用箇所の表示を推奨し、回答の境界条件と禁止事項をテンプレート化します。

「つながったから終わり」ではなく、接続の可視化、棚卸し、異常検知を運用に組み込みましょう。参照速度とセキュリティはトレードオフになりやすく、現場の納得感が継続性を支えます。

手戻り激減のインパクトと今後の展望

これまで多くの現場は「PDFをエクスポートしてアップロード」という儀式に追われ、RAGの鮮度低下や重複管理が日常でした。今回の連携により、根本の手戻りが消え、改善活動に時間を配分できます。

  • メリット:再アップロード不要、鮮度の自動維持、根拠の一元化、ガバナンスの簡素化
  • 留意点:参照範囲の広げすぎ、文書の品質未整備、責任分界の不明確さは品質低下を招きます

初期対応はSharePointですが、GoogleドライブやBoxへの拡張予定が公表されています。異なるクラウドが混在する環境でも、同じ運用思想で横展開できる未来が見えてきます。

他のノーコード型LLMツールでも外部参照は増えていますが、現場主導のアプリ作成とチーム共有に、継続同期の仕組みが直結した点がELYZA Worksの強みです。

まとめ:再アップロードにさよなら

外部サービス連携は、生成AIの価値を「常に最新」に引き上げます。社内で更新されたその瞬間から、業務AIアプリの回答と生成物が追随します。

まずは影響範囲の小さいユースケースで接続し、品質とガバナンスを磨きながら拡大しましょう。更新を恐れずに改善を回せるチームが、生成AIの成果を積み上げます。

詳細は公式発表や解説記事を参照してください。初期対応の仕様や今後の拡張は随時アップデートされます。最新情報の確認が、最高の運用設計への近道です。

参考: PR TIMESImpress Cloud Watchマイナビニュース Tech+

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次