Sarashinaサービスは、国産生成AIをブラウザのチャットとAPIで試せる無償ベータ版です。まず文章作成や翻訳を試したい人はチャットから、アプリへの組み込みを検証したい人はAPIから始められます。
SB Intuitionsは2026年10月13日に一般向けの提供を開始しました。Googleアカウントでログインでき、事前申し込みは不要です。ただし、無料でも利用回数には制限があります。本記事は2026年10月16日時点の公式発表とAPI資料に基づく案内で、サービスの応答品質を実測したレビューではありません。提供開始の公式発表
最初に何を試すかを決める
文章の書き換えや短い翻訳なら、環境構築がいらないブラウザ利用が出発点です。自動処理の検証をしたい場合にAPIへ進むと、設定作業の目的が明確になります。
| 試したいこと | 入口 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 案内文の作成・言い換え | チャット | 条件や語調を守れるか |
| 日英・英日翻訳 | 翻訳機能 | 固有名詞や数値の保持 |
| 文章処理の自動化 | API | 応答形式・制限・失敗処理 |
チャット・翻訳の始め方
- Sarashina公式サービスページを開きます。
- Googleアカウントでログインし、表示される利用条件を確認します。
- 文章作成なら対話、日英・英日の変換なら翻訳を選び、公開してよい短文で試します。
- 回答をそのまま採用せず、元の文章と照合します。
次の文章は、指示の守り方を見るために編集部で作成した入力例です。実際の出力結果を示したものではありません。
次の案内文を、初めて読む人に伝わる丁寧な文章に書き換えてください。
条件:日付と時刻は変えず、100文字以内にしてください。
原文:10月20日15時から、オンラインで30分の説明会を行います。
翻訳を試すときも、まず短い案内文を使い、日付・数字・主語が維持されているか確認すると比較しやすくなります。
APIモデルは処理内容で選ぶ
APIには6種類のモデルがあります。対話用モデルだけで検索や翻訳までまとめて処理する前に、専用モデルが目的に合うかを確認してください。以下は公式資料の用途を整理したものです。Sarashina APIのモデル概要
| モデル | 主な用途 |
|---|---|
| sarashina3-mini | 文章生成・対話 |
| sarashina3-nano | 抽出・要約・分類などの軽量な処理 |
| sarashina3-embedding | 文書検索に使う文章のベクトル化 |
| sarashina3-rerank | 検索候補の関連度による並べ替え |
| sarashina3-guard | テキストの安全性判定 |
| sarashina3-translate | 日英・英日の翻訳 |
APIを呼び出す手順
公式クイックスタートでは、ログイン後のAPIコンソールの「API Keys」からキーを発行し、環境変数に設定する手順が案内されています。キーはソースコードに直接書かず、自分の端末やサーバー側で管理してください。APIの導入手順と認証方法
環境変数SARASHINA_API_KEYを設定した後、次の例で短文の要約を要求できます。これは公式の通信形式に合わせた実行例であり、本記事でSarashina APIへ実送信した結果ではありません。
curl https://api.sarashina.ai/v1/chat/completions -H "Content-Type: application/json" -H "Authorization: Bearer ${SARASHINA_API_KEY}" -d '{"model":"sarashina3-mini","messages":[{"role":"user","content":"次の文を短くしてください:来週、公開資料を使って社内勉強会を行います。"}]}'
最初は1回だけ送信し、HTTPステータスと返された内容を確認します。認証エラーならキー設定を、リクエスト形式のエラーなら送信項目を確認し、成功してから自動処理へ広げます。
無料枠でもレート制限を確認する
2026年10月16日に確認した公式資料では、mini・guard・translateは各6回/分、nano・embedding・rerankは各60回/分です。制限は契約主体とモデルの組み合わせごとに適用され、超過時はHTTP 429が返ります。モデル別のレート制限
たとえばminiへ10件の要求をまとめて送る検証では、6回/分の枠を前提に順次処理する設計が必要です。429が返ったら短い間隔で連打せず、待機時間を延ばして再試行します。上限値は変更される場合があるため、実装時に公式資料を再確認してください。
入力データの扱いを確認してから使う
無償ベータ版では、品質改善のため利用データを活用する場合があると公式発表に記載されています。また、利用規約の第11条には、入力・出力データをモデル学習などに利用できる旨が定められています。無料で試せることと、社内データを自由に入力できることは別に判断してください。Sarashinaサービス利用規約
最初の評価には公開資料や自作の例文を使い、顧客情報、未公開の企画、パスワードなどは入力しない方法が適しています。業務導入を検討する場合は、所属先のルールと利用規約を確認してください。
まずは公式サービスページから、公開してよい短文を1つ試すところから始めてください。文章作成・翻訳で目的を満たせるかを見極めてから、APIによる自動化を検討すると手順を絞れます。Sarashinaサービスを確認する

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